フォーレのスタイルによるソナタ

フォーレ後期のスタイルによるピアノ・トリオです。
ソナタ形式とスタイル和声の勉強のために作りました。
モティーフや主題などパクリのようなところもありますし、
転調や和声連結など、フォーレのように斬新なことはできなかったので、 凡庸な感が否めません。
ちなみに、フォーレ後期の和声の特徴は以下の通りです(詳しくは「分析から理論へ」)。

  • 3度近親や増4度の繋留を含むゼクエンツの多用。
  • ドミソ+ファの音響
  • 増3和音+7度による転調
  • フォーレ終止。短調のⅡ-Ⅰ
 ソナタ形式については、次の原則があります。
  • 第1主題から第2主題までは主題は少ししか出さないで、転調的、変奏的に作ること。
  • 第2主題以降は、同一調でたくさんの性格の異なる主題を出すこと(最低3つ)。
  • 再現部では、「写譜屋でも書けるようなもの(単なる移調)」)ではなく、
       提示部の変形をすること。
 ある程度の長い曲を作るためには
  • 同じものを繰り返す(飽きさせないためには変奏や転調が必要)
  • 新しいものを出す。(散漫にさせないため、何かしらの統一が必要)

の手段がありますが、 これが、ソナタ形式の第1主題部分の作りと
第2主題以降の作りに対応しているわけです。
詳細は Musicの「形式の論理」を参照してください.

ピアノ・トリオ(フォーレスタイルによる)
楽譜(PDF)   音源(mp3)
  使っている展開の方法は、模倣と組み合わせだけです。
  モティーフの省略、解体はありません。
  楽譜の弦楽器のスラーは弓使いを表しています。音源は編集をほとんどしていません。

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