風がおもてで呼んでゐる
宮澤賢治の詩による、ソプラノデュオのための歌曲です。
形式
詩のそのままの形です。
ソプラノ1冒頭の「かぜが…」(増4+2度)の音型が
”かぜ”のライトモティーフとして全体に現れます。
「お前も...」の部分に、この”かぜ”のモティーフをあてることで、
”風=お前(賢治)”といった図式が暗示されるようになっています。
ピアノ前奏にみられるオクターブの動きは、風による木々などのざわめきです。
演奏の手引き
インテンポだとせせこましい感じになるので、
ところどころリタルダンドしたりして
自由に揺らすといいでしょう。(音源を参考にしてください)
ピアノはうるさくならないように、ペダリングしてください。
作品データ
1993年 作曲 2014年 改訂
「賢治の4つの歌」と同じコンサートのために書き、初演しています。
高音で難しすぎたり、音がわかりにくいところは、歌いやすく改訂しました。
参考音源について
デュオは両方とも、唄音ウタを使っています。