オペラ『壁』より
原作:安倍公房の『壁 - S・カルマ氏の犯罪』(台本: 佐藤裕惟)
をオペラ化したものからの抜粋です。
- 1.セビロの歌(バリトン)
- 2.ズボンの歌(テナー)
- 3.シャツの歌(ソプラノ)
- 4.ワルツ(ソプラノ)
- 5.そうだろうとも(テナー)
- 6.この世界から(テナー)
- 7.壁よ(混成4部合唱)
内容
1,2,3曲目は、短いパロディ風の歌です。
4曲目繰り返しからは、ワルツを踊る場面なので歌はありません。
5度+3度(シ-ソ-ドなど)がオペラの重要なライトモティーフで、いたるところに現れます。
作品データ
1990年 作曲
どういう契機でオペラを始めたのか全然覚えていませんが、
いろいろな人に助けてもらったことは覚えています。
演奏者/スタッフにはたくさんの練習に付き合ってもらい、初演は完璧でした。
指揮は評論家の松沢憲さん、演出はオペラで活躍中の鬼才・神田慶一くんです。
ただ,話が難しいので(選んだのが誰か忘れました、もちろん私ではありません)
劇的なもの(オペラ)にならなかった感じはあります。
短い期間(3,4か月)で書いたことや、
そもそも私の作曲スタイルがオペラ向きでないこともあったかと思います。
話は変わりますが、テキストを書いた佐藤さんのお兄さんは、高校で同じクラスの友人です。
参考音源について
バリトン・テナーの歌も、すべてソプラノにしています。