Sonatine for piano (pianoのためのソナチネ)
3楽章の小さなソナタです。近代フランス風の旋法を意識して作曲しています。
形式
1楽章冒頭2小節(右手D―A―G―D)が、曲全体の重要なモティーフです。
このモティーフを使った循環形式ともいえます。
特に、2楽章のテーマが1楽章のテーマと3楽章のテーマを繋げた形になっているのが特徴です。
演奏の手引き
1楽章は、拍子記号ではなく、記譜によって
右手と左手が異なる拍子(3/4と6/8)になるように書いています。
左右で拍子を弾き分けるのは難しいですが、意識するとフレーズがはっきりするでしょう。
2楽章は、アタッカで(続けて)3楽章に入ってください(参考音源は分けてあります)。
2,3楽章を続けて演奏することで、擬似ロンド形式のようになります。
作品データ
1984年 作曲 2013年 改訂
作曲を勉強し始めの頃のものなので、幼稚な部分も沢山あって改訂しました。
3楽章のモティーフ(3楽章冒頭2小節)は、当時一緒に作曲を学んでいた
友人から(無理やり)もらったものです。懐かしい思い出があります。
2016年 改訂
3楽章があまりにも弾きにくかったので、全体を半音下に移調しました。
♭系になり、弾きやすく柔らかい感じになったと思います。